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アキレス腱断裂について~『 THE HUDDLE BOWL 2022 』~

スポーツの現場で良く遭遇する足のケガに、肉離れやアキレス腱断裂があります。

特にアキレス腱の断裂は、30才以降のスポーツ愛好家に頻発しており、踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの動作でふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)に急激に筋肉が収縮した時や、着地動作などで急激に伸ばされたた時に発生(受傷)します。多くは加齢による腱の退行変性によるもので、いわゆる老化現象が基盤にあると考えられています。

実は私も現役引退後10年以上経った30代後半、運動中右足を後ろにして踏ん張った際に踵を石かなんかで叩かれた衝撃走り、『プチッ』ではなく、『バンッ!!』といった音と共にふくらはぎの筋肉が上の方に引っ張られ、体重をかけることができませんでした。

診断名は『アキレス腱完全断裂』で手術を行いリハビリしながらスポーツ復帰まで全治6か月、今でも右ふくらはぎは左に比べて細いです。ギプスを外した時に右足でのつま先立ちが出来なかったことを今でも鮮明に覚えています。

先日、35歳以上の大学アメリカンフットボールOB・OG達が参加する、全国大学OB対抗フラッグフットボール大会『 THE HUDDLE BOWL 2022 』がエキスポフラッシュフィールドで開催されました。

気温33℃を超える猛暑の中、2日間の熱戦が繰り広げられ、私も選手兼、医療スタッフとして大会に参加しました(ハドルボウルのお話しは、またの機会できればと思っています)。人工芝グランドの熱でスパイクの裏が剥がれてしまうような猛暑の中での2日間でしたが、熱中症の方はそれほど多くはありませんでした。しかし、疲労やストレッチ、ウォーミングアップ不足、発汗による体内イオンバランスの崩れなど、その他さまざまな原因によるアキレス腱断裂や肉離れなどのケガが多く見られました。

受傷者のふくらはぎの状態や、下肢の筋肉の状態を確認していて感じたのは、筋の柔軟性が低下していたり、いたるところに筋硬結(コリのようなもの)があったり、アキレス腱炎を繰り返しているであろうと思われる状態であったりと、日頃のメンテナンスが不足しているかな・・・と思われる方が多くいらっしゃいました。

そこで思ったのは、少しでもケガをする人が減って、1日でも長く選手としてアスリートとして活躍できるようになればとの願いから、今回のブログを書かせて頂きました。

だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、今回はアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、アキレス腱断裂に的を絞ってお話しさせて頂きます。

アキレス腱とは?

腓腹筋・ヒラメ筋と言われる下腿三頭筋からなり、互いの筋膜が合してアキレス腱となっており最も強く最大の腱です。アキレス腱だけではなく腱という部分は、コラーゲン繊維が規則正しく配列した緻密結合繊維で、筋の収縮力を末梢に伝達してエネルギーを蓄えている場所と言われ、張力に十分耐えられるようになっています。アキレス腱の表層にはパラテノンと呼ばれる腱上膜があって、アキレス腱は血流が豊富なパラテノンに包まれています。パラテノンはアキレス腱の代謝を助けたり、保護したりしていますが過度な負荷がかかるとパラテノンが損傷、炎症を起こし痛みを生じます。

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎の原因は?

  • 足関節の底背屈の繰り返し(over use)により発生する
  • 繰り返しのストレスにより、アキレス腱に微細な部分断裂や、その後の瘢痕化により発生する
  • アキレス腱はパラテノン(腱傍織/結合組織)で覆われており、その部の炎症はアキレス腱周囲炎と言われる
  • 両者は同時に発生することが多く区別することが難しい
  • 加齢変化(退行変性)がベースにあるので、中年以上のスポーツ愛好家に多い
  • シューズの不適合や偏平足などの下肢のアライメントが関係することもある

など・・・

臨床所見・特徴は?

  • アキレス腱部(踵の骨から上に2~6㎝)に腫脹・圧痛
  • 起床時、歩行開始時痛
  • 進行すれば安静時痛も出現
  • 足関節の底背屈(特に他動での背屈、抵抗を加えた自動での底屈)時に疼痛増強
  • 足関節底背屈時に、アキレス腱部に摩擦音

など・・・

このような症状があったり、症状が無くても普段から運動後のメンテナンスやケアを怠っていると・・・

  • 運動によって小さな部分断裂(アキレス腱炎・周囲炎)を繰り返すことで、アキレス腱を覆っているパラテノンからの血液供給が不足します。アキレス腱付着部から2~6㎝においては血流が乏しくなる部分(アキレス腱断裂の好発部位)があり、その後の強い外力によって完全断裂に至るケースが多くみられます。実際に完全断裂の1~2週間前、アキレス腱に違和感や疼痛を経験している例も多く聞かれます。
  • アキレス腱の断裂には加齢変化(退行変性)が基盤にあります。腱はもともと血流が乏しく自己修復が非常に起こりにくい組織であるため、普段からトレーニングをされている方はもちろん、久しぶりに運動をされる方など運動後のメンテナンスをしっかり行う必要があります。運動時にはテーピングやサポーターを使用して繰り返し起こるアキレス腱への負担を和らげる必要があります。

普段からどんなメンテナンスをすればよいのでしょうか?

  • 退行変性による組織の柔軟性低下を少しでも防ぐために、日頃からストレッチを行う(普段からのストレッチにより、筋・腱などの柔軟性を維持する)
  • 運動前には必ず足首、ふくらはぎなどのストレッチを行う
  • 運動前後にマッサージオイルなどで筋肉の血流改善を図る
  • 普段の練習ではサポーターなどを使用して、筋や組織の保護を図る。
  • 試合などでは、サポーターに加えテーピングなどでケガの予防を入念に行う!!
  • 徐々に運動の強度を上げていく(トレーニングの急激な変化やトレーニング量、負荷の増加に十分注意する)
  • 疲労を蓄積させない(運動後のケア・メンテナンス)
  • アキレス腱の違和感や痛み(炎症)を放置しない
  • アキレス腱炎を生じている人は、中性脂肪が高いことも報告されており、アキレス腱断裂の83%に脂質異常症(高脂血症)を認めたとの報告もありますので、運動を楽しみたいのであれば普段からの食事に気を使うなどの配慮も必要です
  • 試合や大会などがある時は、糖質を体に貯めるグリコーゲンローディング(別名:カーボローディング)を実施すると試合本番で力を発揮しやすくなります。→詳しい内容はネットなどで検索してみてください。
  • 普段のメンテナンスに鍼灸施術を取り入れる。(アキレス腱炎を早期に改善、硬くなった筋肉のコリを取る、パラテノンの血流改善や再生を促す施術などを行う)
  • 無理はしない、過信しない、(大切です)

など・・・

年齢を重ねてきたら、ケガの予防は必須です!!ケガをすれば多くの方に迷惑をかけてしまいます。『普段動いてるから』・『自分は大丈夫』は根拠の無い自信です。退行変性は誰にも起こります。私を含めた『オッサン』達が一日でも長く運動を楽しむためにも、『カッコいいパパ』『カッコいいオヤジ』でいるためにも、しっかりと日頃からのケアやメンテナンスを行い、ケガを予防することが大切だと思います。

今回の『 THE HUDDLE BOWL 2022 』も最高に楽しい大会でした。ケガが無ければもっと楽しい大会になるはずですし大会に参加する人たちも増えると思います。

これからも鍼灸や理学療法で、アメリカンフットボールやフラグフットボールだけではなく、あらゆるスポーツを愛する方々のサポートが出来ればと思います。スポーツは本当に素晴らしいものですから!!

門田 智憲

ケガの予防に関することや、日頃からのメンテナンスなどお気軽にご相談ください。

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