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顎関節症(がくかんせつしょう)

最近は、コロナ禍での自粛生活によるストレスの増加、生活環境の変化、テレワークによる長時間のPC作業、スマホ症候群などによるストレートネックなどの姿勢の変化など、さまざまな原因により顎関節症を発症される方が大変多く増えています。

最近なんだか顎が『カクカク音がする』『大きく口が開けられない』『顎を動かすと痛みが出てきた』など、知らない間に症状が進行して理学療法や鍼灸治療による治療が増えてきている顎関節症について少しお話しさせて頂きます。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、口を開け閉めするときに顎関節の音(クリック音や雑音)がする、口が開けにくい、あごが痛いなどの症状がみられる病気です。

多くの方が訴える症状の1つに顎関節の音(クリック音や雑音)があります。クリック音や雑音はあるけど痛みは無い、音以外の症状が無い、もしくはあっても一時的であれば特に治療の必要はないと言われています。顎関節に何らかの症状があり、医療機関を受診する人の割合は比較的女性が多く、特に若い女性と中年女性が多いとされています。実際に治療が必要になる人は顎関節症のうち5%程度ともいわれています。顎関節症は日常の習慣的な動作や、不良姿勢などの発生原因として挙げられており、これらを改善することで症状が自然に改善することもあります。

顎関節症には原因として、主に4つ状態が含まれます。

  • 顎関節円板障害:顎関節の中の関節円板がずれた状態
  • 咀嚼筋痛(そしゃくきんつう)障害:あごを動かす筋肉に痛みが生じた状態
  • 変形性顎関節症:顎関節を構成する骨が変形した状態
  • 顎関節痛障害:顎関節に痛みが生じた状態

上記の症状は、歯のかみ合わせの異常、精神的緊張やストレスにより交感神経が優位となった状態による顎関節への負担(歯ぎしりや食いしばり)、うつぶせ寝や片方の歯ばかりで噛んでしまう噛みぐせ、頬杖をつくなど、最近ではスマホ症候群によるストレートネックなどさまざまな原因があると言われています。

顎関節症には症状として、主に3つの症状があります。

  • 口が開かない(開口障害)
  • あごの痛み(顎関節痛、咀嚼筋痛)
  • あごを動かしたときの音(顎関節雑音)

これらの症状のほかにも、歯の痛み、かみ合わせの不具合、頭痛、首・肩こり、耳鳴り、めまい、目の疲れなど全身のさまざまな症状を引き起こすこともあります。

ある研究データによると、人が1日のうちで上下の歯を接触させる合計時間は、食事の時間を含めてわずか17.5分だそうです。かみ合わせの異常や、歯ぎしり、食いしばりがある方は接触時間が長くなり、知らないうちに咀嚼筋などに負荷がかかってしまっています。また、食いしばりなどによって交感神経が優位になってしまい、自律神経が乱れてしまいます。自律神経の乱れは精神面を不安定にさせたり、更年期症状を悪化させたり、首肩こり、腰痛など全身の疼痛を引き起こすなど様々な身体症状を引き起こしてしまいます。

顎関節症は、医師や歯科医師による診察で、口が開かない(開口障害)、あごの痛み(顎関節痛、咀嚼筋痛)、あごを動かしたときの音(顎関節音)のうち1つ以上の症状が認められる場合に診断されます。診断は主に、問診(ストレスや社会的要因など心身的な状態も含め)や、開口検査(あごの動きの検査)、あごや周りの筋肉の痛みの検査やX線検査やMRI検査などを行います。

顎関節症の主な治療方法

  • 顎関節症の主な治療は、歯科医による治療理学療法セルフケアがあります。また鍼灸治療では筋肉の緊張を緩和し、ストレスなどによる自律神経の乱れを改善するのに効果的で、これらの治療を適切に続けることで、ほとんどの方の症状が改善していきます。
  • しかし、理学療法や鍼灸治療を行う前には、まず医療機関を受診して自身がどの原因による顎関節症かを診断してもらうことが大切です。

(1)歯科医師による治療

  • 薬物療法 
  • アプライアンス療法(スプリントと呼ばれるマウスピースのようなものをあごに入れてかみ合わせを調整。必要に応じて入れ歯や歯のかぶせ物を装着して、かみ合わせを調整するなど) 
  • その他、症状に応じて

(2)理学療法(物理療法・運動療法)

  • 咀嚼筋や頸部・肩甲骨周囲筋のマッサージやストレッチ
  • ホットパックによる温熱療法
  • 歯科PNF療法(咀嚼筋などの神経筋促通)
  • バイオフィードバック療法
  • 不良姿勢の修正
  • 超音波治療 
  • その他、症状に応じて

(3)鍼灸治療

  • 痛みなどの症状に対するトリガーポイント鍼治療
  • 咀嚼筋などの筋緊張を緩和するための鍼治療(筋緊張緩和や自律神経の調整など)
  • 鍼通電療法
  • 首肩こりに対する鍼灸治療  
  • その他、症状に応じて 

(4)セルフケア

  • 咀嚼筋などのマッサージ(顔の筋肉をほぐし、上下の歯が接触しないようにする)
  • 開口運動
  • バイオフィードバック療法(開口運動)
  • 日常生活で上下の歯の接触時間を確認しリラックスを意識する
  • その他、症状に応じて

セルフケアでの自主トレーニングは、積極的に行うようにします。

日常生活では治療中の食事は硬いものは避け、軟らかい麺類やおかゆなど余り噛まなくてもよい咀嚼筋に負担がかからないような食事を心がけます。また、パソコンやスマホの長時間操作や長時間の同じ姿勢を避け、ストレートネックや猫背やあごを突き出すような姿勢を改善する。うつぶせ寝や片方の方ばかり向いて寝ないなどを心がけます。

当院では理学療法士による歯科PNFやマッサージ・ストレッチ、鍼灸師による顔面神経麻痺の治療を応用した咀嚼筋などへの鍼通電療法など、各協会より技術認定を取得した認定セラピストが施術を行いますので、安心して施術が受けれます。

昔、私自身も顎関節症で辛い思いをした経験があり、口を開けるときに『ガコンッ』と音が鳴って顎が外れるかな⁉と思ったことがありました。症状による痛みや不便さは良く分かります。

顎関節症は、一日でも早く治療することが症状改善には効果的との研究結果もありますので、痛みや違和感などは我慢せずに一日でも早く、まずはご相談ください。

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